日韓航路のバラスト装置について

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8月も残り2週間弱となりました。

台風7号は猛暑を残していったように思いましたが、大気が不安定で一時は大雨洪水注意報が出るくらいの豪雨となりました。

皆さま、夏季休業中リフレッシュなさいましたでしょうか。

ニュース担当高橋です。

今月1日に、国土交通省から「日韓航路のバラスト装置免除なし」という報道発表がなされました。

日本と韓国では、港に生存する生物が異なり生態系へのリスクが大きいため、内航旅客船であってもバラスト水処理装置設置は免除できないというものです。

このため、内航旅客船についてもバラスト水装置を搭載する義務が出てきます。

今後は、大型タンカーだけでなく内航船についても、弊社の新事業『3D-MDSサービス』 (既存船の船内を3Dスキャンし、バラスト処理装置の設置に関する3D設計を提供等することで、関連業務の省力化を図るサービス) の需要も多くなってくるのではないかと思っております。

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また、今回の日韓の話し合いで、近海航行船の安全運航体制に関して、日韓の協力体制が築かれていくことになりました。

近海での沈没事故としては、2014年4月のセウォル号事故」 (修学旅行中の高校生を含む476名が乗船しており、約300名が亡くなった悲惨で悲しい事故) が記憶に新しいところです。

セウォル号は、積載限度以上の車両を搭載するためにバラスト水を抜いていたとされています。当時、セウォル号には推奨貨物量の上限の3.6倍となる3608トンを積んでいた半面、バラスト水が、基準の4分の1しかなかったことが報じられています。

弊社の新事業『3D-MDSサービス』では、3Dスキャナーで撮影した船内の現況データを合成して360度パノラマで再現できます。また、バラスト装置改造後のバーチャルリアリティデータも作成できます。

このサービスは、乗組員の教育・訓練にも活用できると考えています。