SOx規制への取組みが始まっています

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今年9月に正式発効された「バラスト水管理条約」。

国際航海を行う既存商船の関係者の方は新条約の規制基準を満たすバラスト水処理装置の検討に頭を悩ませているところですが、もう一つ頭を抱えていることがあります。それは、IMO (国際海事機関) が2020年から適用開始する「燃料油環境規制」です。

この規制は、周知の通り、船舶の排ガス中に含まれる硫黄酸化物 (SOx) を削減するため、燃料油中の硫黄分の上限を従来の3.5%から0.5%に厳しく制限するものです。対策としては、硫黄分の少ない低硫黄燃料を使用する方法と、排ガスからSOxを除去するスクラバーを設置する方法があります。

低硫黄燃料油は十分な供給量の確保が難しいといわれており、燃料価格の高騰などが今後大きな問題になってくるでしょう。また、すでに従来燃料と低硫黄燃料との間には大きな価格差があり、今後の燃料市場の動向は運航関係者とって重要な課題になります。

私たちの当初の予想 (NOx、SOx の対応検討は少し先) に反し、既に多くの既就航船について、国際条約発効に先んじる取り組みとして、SOx スクラバー搭載の検討が始まっています。搭載にあたって、現状を把握をするとともに詳細設計の検討を少しでも早く行っておこうという動きが出てきております。

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日本船舶表示は、3台の3Dスキャナー (防爆型1台含む) を装備し、お客様のご要望に合わせて3Dでの計測・モデリング・設計に取り組んでおります。特に防爆型の3Dスキャナーは世界的にも数の少ない先進的なデバイスです。バラスト水処理装置のレトロフィットで培ってきた経験と、最先端の技術を駆使し、技術陣一丸となって、質の高いエンジニアリングサービスの提供を目指しております。

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